11月7日AM10:00交通部観光局訪問
台北側出席者 林信任(国際組科長)
洪文能(国際組専員)
林氏より歓迎の挨拶があり
H17年9月26日、秋田県日華親善協会並びに秋田県議会の努力により、台湾人ビザなし渡航が認められたことに対しお礼があった。
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交通部観光局にて
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台湾では、日本との一層の交流を図るためチャーター便に対し、地方空港と地方空港の場合は、100万円の補助。秋田⇔台北のように、地方と国際空港の場合は、80万円の補助金制度を2年間継続してきたが、2008年まで延長するとのことである。
また、台湾からの海外への渡航者数は年間800万人。外国から台湾への渡航者は、300万人程度とのこと。
また、今力を入れていることは、高齢者向けの台湾でのロングステイ制度であり、JTBと協力して、良質の医療と看護を提供しての日本からの誘客を図りたいとのことであった。
現在は、台湾から日本への修学旅行は30校、3,000名。来年は約50校、5,000名を超える予想であり、日本側からは約2,000名。特にそのうち関西から約80%で、関東は少ないとのことであった。
11月7日 AM11:10 台湾外交部訪問
台湾側から政務次官の高英茂氏が出席してくださり、中国との関係において、我々台湾人は台湾人、台湾は台湾との認識をもっており、一般世論も10年前の調査では、あなたは中国人か台湾人かとの質問に対し、中国人と答える人が多かったが、最近の調査では台湾人と答えた人が70%にも達したとの発言があった。台湾と日本の友好的な関係、また日本と米国との友好的な関係、そして台湾・日本・米国との三国の友好的な関係を通じて、アジアの平和、安定に貢献できると思う。
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台湾外交部にて
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また台湾は対中国との関係において、日本の防衛上も生活上も重要な位置にあり役割を果たしている。これからも一層、その重要性が増していくだろうとの発言があった。
11月7日 AM12:30 日本交流協会訪問
台湾と日本は正式な国交がないため、事実上の台湾における日本大使館にあたる、日本交流協会を表敬訪問した。
日本交流協会では、代表の池田維台北事務所長と面談し、今後の秋田県と台湾の交流について協力を要請した。
池田代表は、台湾と日本が正式な交流がないがゆえに、両国の関係には大変デリケートで、違った意味で、大変気を遣うことが多いとの発言があった。
11月7日 PM14:00 台湾民進党表敬訪問
台湾の4年ぶりの統一地方選挙が、翌月(12月)3日に予定されている大変忙しい時期での民進党への訪問となったため、残念ながら全総統府秘書長、現在 民進党党首 蘇貞昌氏との会談をする機会はなかったが、中央党本部の国際事業部の謝懐慧主任と意見交換をした。
台湾は、中国の一部ではなく、台湾である。台湾人も最近では、中国人ではなく台湾人と思っており、そのように考える人は年々増大している。ただ、国民党を支持する人や、中国との貿易や経済交流を大切と考える人々もまだ多数いる。
11月7日 PM15:10〜15:30 故宮博物館訪問
当初、15:00〜17:00まで見学を予定していた故宮博物館であったが、急遽16:00より李登輝前総統との会談が可能となり、わずか20分間の訪問となったが、全面改築中で2006年リニューアルオープンを目指す、故宮博物館の概要と展示物の収集のいきさつなどの説明を受けた。
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故宮博物館にて
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11月7日 PM16:20〜17:30 李登輝前台湾総統との会談
国際教養大学 中嶋学長の御尽力により、李登輝前台湾総統との会談が実現した。会談場所は、李登輝前台湾総統の御自宅であり、これは政府が借り上げボディーガードも100名程いるとのことであった。
冒頭、李登輝前台湾総統から歓迎の挨拶があり、日本統治下における教育が、現在の台湾の民主化の基礎であり、とても日本に感謝している旨の発言があった。(司法制度の確立や、尺貫法の制定などにもそれが表れているとのこと。)
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李登輝前総統、中嶋学長と共に
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また、先日アメリカを訪問し、ワシントンでの講演が成功裡に終わり、世界に向けて台湾の民主化を訴えることが出来た旨の発言もあった。
今年1月、日本政府もビザを発給してくれたので日本を訪問したが、来年4月か5月には再度訪日したい旨。その際には、是非秋田に立ち寄りたいとの発言もあった。
また、秋田といえば雪や温泉があり、特に秋田の玉川温泉と台湾の北投温泉を結びつけて、もっと台湾においても大々的に宣伝したほうがよいとのアドバイスもいただいた。
李登輝前台湾総統と
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11月8日 AM10:00〜12:00 東元電機(TECO)視察
穂積志会派代表を団長とする視察団6名は、台北市内にある東元電機(TECOグループ)本社を訪問しました。
(視察団)穂積志代表、菅原龍典、土谷勝悦、こだま祥子、三浦英一、佐藤肇(日華親善協会事務局長)以上6名
(東元電機側出席者)黄茂雄社長、游文杰氏(パークセキュリティ管理担当)、瞿大文副秘書長(女性)、陳正弘氏(広報担当)、王志峯(世正開發有限公司 開発行銷部 副理)
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東元電機(TECO) (左から3人目が黄茂雄社長)
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初めに、東元電機黄社長が歓迎の挨拶。黄氏は、中華民国工商協進会理事長の要職に就かれており、日本で言えば国全体の商工会議所会頭であります。
(東元グループ概要)
家電製品は、台湾国内随一の売上高で、主力商品として、TV、クーラー、洗濯機、冷蔵庫など、将来は台湾から中国市場に本格的に進出する計画であるとのこと。更に、充電用モーターは世界有数の技術を誇り、アメリカのテキサス、カナダにも生産工場がある。家電製品等の売り上げは1,000億円で、東元グループ全体では5,000億円である。
東元グループは南港ソフトウェアパークという、テーマパーク建設開発を一ヶ所に集中したエリアで作っている。ここは、元肥料会社の跡地で、パーク内には、ホテル、レストラン、銀行、ショッピングセンター、医療機関、バイオ関連、図書館、カルチャースクール等、あらゆる分野が入居している。パーク中央部には、日本人作製のモニュメントがあり、パークの総事業費は330億台湾ドル(約1,000億日本円)である。
また、黄社長は中嶋国際教養大学学長と親交があり、将来、国際教養大学に大学院が創設されれば、東元電機からも社員を国際教養大学へ大学院生として送り出したいとのこと。
11月8日 PM14:00〜15:30 長庚病院
台湾高齢者福祉施設の見学のため、台北市より約2.5km南に位置する桃園県亀山卿の養生文化村にある長庚桃園分院付属「介護の家」を視察した。
養生文化村は、現在長庚院の医療専門知識と台塑企業のマネージメントの経験を活かし、34haの敷地に7,000戸の有料ホームが建設中で、さまざまな健康介護施設、たとえばゲストルーム、食堂、厨房、寝室、トイレ・浴室、活動センター、国際会議ホール、園芸、プール、テニスコート、遊歩道などがあり、多彩な老後生活を送れるように計画されていた。
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長庚病院にて
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入居者の部屋代は、一人部屋の場合は月額72,000元(日本円で約22万円)から、8名部屋33,000元(約9万円)と幅があるが満床とのこと。また社会保険制度から、病状に応じて月額10,000元〜20,000元の補助があるとのこと。更に、65歳以上の高齢者については、医療費が一割程度の自己負担で済むとのことであった。