一 般 質 問

2020年12月定例会


土谷質問

みらい 土谷議員


会派みらいの土谷です。
会派の皆さんから励ましの言葉をいただきました。質問の機会を与えていただいたことに感謝を申し上げます。
最初に、知事の政治姿勢についてお伺いします。
知事は、十二月議会初日の知事説明の中で来春行われる知事選挙において、四期目の立候補を明言されました。
今議会での態度表明は、前議会での確約でもあったので特段驚くことではないと思いますが、四期目への挑戦に関しては、少し意外であるという思いをしました。
私は三期一二年知事の活躍はつぶさに見て健全な県政運営をなされてきたと評価します。
途中、大雨による県内災害時に連絡不能など危機管理の甘さや、様々な場所で失言とも思われる発言も多々ありました。
ただ、そういうこともありましたが秋田県としてどうあるべきかなどの方向性は、行政に長く携わってきたことからさすがであると評価したいと思います。
昨年四月、知事の定例会見でのことが思い出されます。知事の見解として、「同じ人が余り長くやるもんじゃない」「五期、六期は長い」との報道でした。
その時は、三期目の秋田県政に対して、全力投球、全身全霊をかけるとの意気込みなのだろうという思いをいたしました。燃えつきる覚悟なんだなとの思いもありました。今回四期目に挑戦するのは、三期一二年知事が行ってきた県政の中でどうしても達成しなければならないことややり残したことがあるのか、どうしても自分でなければならない事があるとすれば伺います。また、四期目に向かって今後何をやりたいのかも併せて伺います。
知事は二○一一年に、体調を崩されしばらく入院されましたがその後復帰されました。知事のファイトと気力の強さはわかりますが、体調が健全でなくては県政を司ることは出来ないと思います。また、県民の皆様も不安を感じることになります。
健康に関しては、「自分の健康は自分で守る」との主義と思いますが四年間大丈夫か伺います。
また、三期一二年秋田県を導いてきて、秋田県に新たな風新たな発想などを起こしそうな、若い人に後継を託すという思いはなかったのか伺います。


次に、新型コロナウイルス感染症の影響について質問いたします。今年度九月補正予算をみると新型コロナウイルス感染症の影響により執行が困難で事業や施策が完了出来ないなどの事業の見直しが示されております。九三四事業の内、見直し事業数が一六五事業、事業費約一一億五、八○○万円その内一般財源約七億七、八○○万円となっており見直しの主な事業は、国際化推進事業、重点市場におけるFIT誘客プロモーション事業、体育大会派遣費、二○二○プロジェクト推進事業、バドミントンマスターズ大会開催支援事業、農産物グローバルマーケティング推進事業、企業立地促進事業、「秋田港クルーズ」まちづくり拠点形成事業、AKITA英語コミュニケーション能力強化事業、議会活動費交付金、議会活動諸費など多岐にわたって見直しを行っております。その見直し事業の中には、今まで積極的に取り組んできた国際化による海外との交流、インバウンド対策、観光、グローバルマーケティングなど順調とはいえないまでも、秋田県の存在感を海外へも徐々に示してきた取組があります。
考えてみると、経済の発展により、県内企業も世界経済との兼ね合いや世界の人々との関連が大きくなってきております。そして、秋田県の魅力を発揮して海外からのインバウンドなども積極的に進めようとこれから一番力が入る時に、新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大したことから、挫折したような思いであります。今年度執行が困難で見直しを行った国際事業の総括を知事に伺います。一方で、海外との交流などには毎年投資してきており、今までの投資額も小さいとは思われません。
来年度以降どのような考えの元に海外との交流、インバウンド対策などについての国際事業を推進していくのか併せて知事に伺います。
二○二一年度の財政見通しでは、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中で、国直轄事業や、地方公共団体の財源として重要な国庫補助金、地方交付税の原資となる国税収入の大幅な減少が見込まれるとのことです。
さ らに新型コロナウイルス感染症による企業収益の悪化や消費活動の冷え込みなどにより県税や地方消費税清算金などの歳入が大幅に減少する見込みであります。
二○二一年度の予算編成において国の歳入や県の歳入の減少が見込まれる中で悲観せず県の活性化、発展を少しでも前に進めるため、実効性があり、メリハリのある予算編成を望むものでありますが、第3期ふるさと秋田元気創造プランの最終年である来年度の施策の推進方針のお考えを知事に伺いたいと思います。
現在、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない状況であります。新型コロナウイルス感染症に対しては、ワクチン開発がアメリカにおいて順調であるとの報道がされていますが、日本国内にワクチンや治療薬が行き届くまでの間、感染症対策のための一定の自粛などの感染防止対策と経済対策の相反することを行っていくことが重要と考えますが、どのような考えの元、来年度は取り組まれるのか知事に伺います。また、感染防止と経済対策、相反するようなことを、融合させて新型コロナウイルスを封じ込める方策は、政治の力も必要であると思いますが、本来は、医学関係者が前面に出て指揮を執るべきではないかと思いますが知事のお考えを併せて伺います。現在、第三波と思われる感染者数の増加が起きており、国内感染者数が最多を更新しております。
西村経済再生担当大臣が感染がどうなるかは本当に「神のみぞ知る」との発言がありました。
私は、西村大臣の発言をどう理解すれば良いのか悩みます。行政として無責任のように思えます。感染がどうなるか本当に分からないのでしょうか。知事はどのように西村大臣の発言を捉えているのか伺います。私は、今回の新型コロナウイルス感染症対策における国の財政出動、県の財政出動のあり方がはたしてベストなのか疑問に感じております。国や県が取る対策について、将来同じような事が発生した場合に規範となれるよう進めて頂きたいと思います。
国でも県でも新型コロナウイルス感染症対策として財政出動をしていますが、今後の県の継続性を考えると県の財源は大丈夫でしょうか、知事の考えを伺います。

次に、地球温暖化について伺います。
今年は、秋田県にとって台風の被害もほとんどなく安堵しております。
台風は、発生から長い時間をかけて海の上を渡ってくるので対応策を立てることが出来ますが、天から突然降り出す、バケツをひっくり返したような集中豪雨については、対応策を立てる間もほとんどないため、ここ数年、九州や北海道、本県でも大きな被害が発生しております。また、夏の猛暑による熱中症などで命を落とす人もおられます。農作物に被害をおよぼす異常気象もますますひどくなるように思われます。
いずれにしても、地球温暖化が原因と思われる異常気象に対して、菅総理が二○五○年に温室効果ガスの排出量を「実質ゼロ」にするという目標を示され公約としました。地球温暖化防止策については、世界中の関心事でもあります。
そして、日本でもそれなりに対策はとられてきたとは思いますが、菅総理誕生の応援も含めて、公約に協力して積極的に県を挙げての県民運動とすべきと思います。知事のお考えを伺います。


次に、新屋演習場の平和利活用について伺います。
国は二○一七年十二月に、「防衛計画の大綱」と共に「中期防衛力整備計画」として、地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を配備するとの方針を示しました。
日 本を攻撃する相手国のミサイル等から日本全体を守るとのことで日本国内に二カ所、その内の一カ所が「陸上自衛隊新屋演習場」であったことから、イージス・アショア計画が白紙撤回されるまでの長い期間、様々な議論が議会でもありました。
地元の反対運動や、各市町村議会においても設置に反対する陳情や請願の議決もありました。
私もイージス・アショアに関しては、設置に無理がある、現状はどうなのかなどの思いで、ポーランド、ルーマニアに超党派議員六名で視察を行いました。
建設されて厳重な警戒をしていた、ルーマニアのデベセル基地を視察したほか、ポーランドのレジコボ基地は、イージス・アショアの建設中ではありましたが、ポーランド軍基地責任者レバンドスキー大佐が、建設の意義や、住民の安全対策など私達の疑問に対して真摯に答えてくれました。
視察で感じたこと、ポーランド、ルーマニアの設置状況と自衛隊新屋演習場に設置する場合との違いや疑問について県議会の場で一般質問させて頂きましたが、未だに私の心の中では疑問に思うことがあります。令和二年六月、イージス・アショア計画について、ミサイルのブースターの落下に危険性があるとの理由で自衛隊新屋演習場への設置を突然中止することになりました。設置計画から約二年半余りの間、議会でも様々な議論がありました。六月議会で県議会全七会派が連名でまとめた、「白紙撤回の決定」を求める意見書が可決されたことは大きな意義があります。
その後、当時の河野太郎防衛大臣の自衛隊新屋演習場へのイージス・アショア設置断念の英断には、感謝と敬意を表したいと思います。
私 は、自衛隊新屋演習場のイージス・アショア白紙撤回でイージス・アショアの問題は、秋田県にとっても最高の決着をし、これで問題は終わりであると思いました。
しかし、時間が経ってポーランド、ルーマニア視察のことや一般質問のこと、イージス・アショアに関する様々なことを私なりに総括すると、どういう訳か、まだこの問題の終着点ではないように思います。河野太郎前防衛大臣の謝罪で一応の決着に至ったように思われますが、その後新型コロナウイルス感染症への対応などでイージス・アショアに対する県の総括などもなかったように思われます。
私の考えですが、イージス・アショアを陸上自衛隊新屋演習場に設置する計画を二○一八年六月に福田元防衛大臣政務官が来県し、政府が表明したことにより全世界がこの場所
に注目したと思います。
そして、この場所は、軍事上の最重要地点となったはずです。白紙撤回したとしても自衛隊所有の土地であり、基地を作らなくても有事の際の移動式ミサイルなどの設置の可能性なども考えられます。
いずれにしても有事の際には、攻撃の標的になるような場所となるのではないでしょうか。イージス・アショアを設置しようとした重要な場所を有事の際のターゲットからはずす方策を考えなくてはならないと思います。このことは非常に大切な事ですが、イージス・アショアの自衛隊新屋演習場への設置計画を政府が表明した時から白紙撤回までの約二年間、新屋地区の地域住民の皆様はどんな気持ちでいたのでしょうか。毎日不安を感じていたのではないかと思います。もし設置されて、有事の際の事を考えれば恐怖さえ感じることもあったのではないかと思われます。
ポーランド、ルーマニアのように広大な土地にあり住民の安全確保をされているのとは違い、いくら日本が島国で小さい国であるとしても新屋演習場のような狭い場所に、設置を計画することは無謀であると言えます。なぜ住宅密集地の場所に自衛隊の演習場があらねばならないのか。私は、現在ある自衛隊新屋演習場の土地がどのような経緯でそこに現存してあるのかわかりませんがそこでなくてもいいのではないか、もしくは、そこにあるべきではないと思います。いかがでしょうか。
イージス・アショアの事で住民の皆様に精神的な負担や苦痛を与えたことや土地としての役割などを考えるならば県として国から払い下げ、あるいは県有地との等価交換などを考えてもいいのではないかと思います。ただ、それには正当な理由は必要であるということは認識しております。
調べたところによると、過去には、「ゆとり生活創造センター敷地」「十和田ホテル敷地」「秋田県立男鹿水族館敷地」「横手第二工業団地」「秋田県奥森吉青少年野外活動基地」など国から譲り受けた土地は数々あります。
知 事として住民の安心安全を守るためにも自衛隊新屋演習場の土地の平和的利活用を考えても良いのではないかと思いますがいかがでしょうか。
それと私の提案になりますが新屋の地区は、近くにこまちスタジアムやスケート場、武道館、そして、ゴルフ場等があり、地域との連携を考えるとスポーツゾーンとしての活用なども考えられるのではないでしょうか。また地域内に大森山動物園などもあり公園としての活用も考えられます。秋田県は、本州の北に位置しながらも、様々な花を栽培し、出荷を通して日本中に提供しております。
鑑賞菊や、小菊、リンドウ、バラ、ストックなど多種の栽培、冬期にはシンビジュームなど周年で花の栽培が行われております。特に今人気のダリアなどの出荷量は、大幅な伸びをみせております。晩秋の種苗交換会では、すばらしい花が展示されておりました。新屋演習場を花を中心とした公園にすることも良いと思います。
私にとっては、陸上自衛隊新屋演習場を平和な場所として住民の皆様が安心安全に生活出来るよう県が活用することがイージス・アショア問題の終着点のように思われます。知事には一考を望みたいと思いますが、見解をお伺いします。
これで私の一般質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。



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